現在完了形って使わないとダメ?

現在完了って、いる?
英語学校に勤務していた当時、レッスンを終えたネイティブ講師が私に聞きました。
“Why Japanese people don’t understand the present perfect?”(なぜ日本人は現在完了を理解できないの?)
私は即答しました。
“Because we don’t care!”(だって、自分たちに関係ないもの!)
現在完了形とは、、
「過去からつながっている「今の状態」を表現するときに用います。過去形とちがい、「今と関わりがある」ということが重要です。 『高校英文法をひとつひとつわかりやすく(富岡恵著)』
だって、日本人側からすると、こう思います。
「この表現に現在完了、使わないとダメ!?」
Spring has come.(春が来た。)
…「来た」は、過去でしょ!
「I’ve got a haircut.」(髪切った。)
…「切った」は、絶対に過去でしょ!
(「’ve」って、そもそも言っても聞こえてないでしょ!!)
というわけで、今回は『現在完了形』について考えてみました。
一周回って…いる。
結論から言うと、『現在完了形』は、使う必要はありません。
表現は違っても、「『今』どうなのか?」が同じなら、時制はなんでも構わないのです。
例えば、、、
【現在完了形】
「春が来た。」
Spring has come.
↓
【現在形】
「春です。」
It’s spring.
↑↑↑両方、「『今』春です。」という意味ですよね。
【現在完了形】
「私はヘアカットした。」
I’ve got a haircut.
↓
【過去形】
「私は髪を切ってもらった。」
I had my hair cut.
↑↑↑両方、「『今』髪が前より短いです。」という意味ですよね。
な〜んだ、だったらできそう!
そう思われたあなた。
「使わなくていいなら、理解できなくてもいい」というわけではありません。
なぜかと言うと、自分は使わなくても、リスニングやリーディングでは、『現在完了形』ってたくさん出てきます。
そんなとき、必ず「リスニングの内容が分からない」「リーディングのニュアンスが理解できない」となってしまう。
なので、「現在完了は使わないで済まされるけれど、あえて使って、慣れておく方が良い!」というのが私の意見です。
そもそも使える?基本時制
「ど〜しても現在完了が使いこなせん!」というあなた。
大変残念なお知らせですが、すぐには、『現在完了形』は使いこなせるようになりません。
「現在完了が使いこなせない…」という人は、現在形や過去形のような基本時制も、実は使えないことが多いのです。
現在形を『現在進行形』で表現してしまったり、そもそも基本的な時制が使いこなせない。。
言うまでもなく、「知っている」と「使いこなせる」はまったく別物。
「現在完了って使う必要ある?」と思っている人は、基本時制の理解が足りない可能性があります。
まずは、基本時制が使いこなせてこその、『現在完了形』。
現在形や過去形だって、使いこなせるようになるのは、結構難しいんですよ。
【発展】あえて使わない練習
しかしながら、文法の疑問はつきません。
一つ解消すれば、また一つ…
例えば、先ほど出てきた、、、
【過去形】
I had my hair cut.
「私は髪を切ってもらった。」
「hadって何?」という方。
hadは、使役動詞「〜してもらった」です。
「え〜使役動詞なんか使うのムリ!」って思いませんか?
そう。
現在完了を使わない代わりに、別の文法が難しくなる可能性も大!なのです。
なので、「なんだ〜現在完了って無理に使わなくていいんだ〜〜」と考えるのは、ちょっと危険。
でも、私はこう思います。
「疑問が出てきたときって、英語力が伸びるとき!」
ぜひ「使役動詞も、一緒にマスターしちゃおう!!」というような気持ちを、大切にしていただきたいものです。
「現在完了の代わりに、過去形を使う練習をしてみよう!」とか、
「使役動詞を使って、過去形と未来形の文を書く練習をしてみよう!」とか。
英語の勉強は、前向きに楽しく、興味を持てる方法で長続きさせていきたいものですよね!
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