【基礎文法】2種類の「もし〜なら」【実現する or 実現しない】

実現する予定の「もし〜なら」
英語の「もし〜なら」の表現は、2種類あります。
一つが、実現する予定の「もし〜なら」です。
例えば、
もし彼女が早めに来たなら、ここで待つように言ってください。
↓
If she comes early, tell her to wait here.
面接は早めに来るのが当たり前
この場合、
「もし彼女が早めに来たら」
↓
現実する可能性が高い
となり、近い未来に、実現するであろうことを表現しています。
こんな人はいない
これは単なる未来形の表現ととらえ、
「万が一、彼女が早めに来たら」という「実現の可能性が低い」表現とは異なります。
実現しない「もし〜なら」
もう一つは、実現しない「もし〜なら」です。
例えば、
もしもっと税金を払うなら、環境に役立つことがなんでもできるかもしれない。
↓
If we paid more taxes, anything useful could be done for the environment.
少し壮大なお話
この場合、
「もしもっと税金を払うなら」
↓
実現の可能性が低い
となり、近い未来には、実現できないことを表現しています。
現実性に欠ける
その場合、これは仮りの話であるととらえ、【仮定法過去】と呼ばれる文法を使います。
構文は
【仮定法過去】「〜できるかもしれない」
↓
If + S + 動詞の過去形, S’ could (would/might) + 動詞の原形.
or
S could (would/might) + 動詞の原形 if + S’ + 動詞の過去形.
となり、
時制を一つ過去へずらすので、現実性に欠けることを表すことができます。
シンプルに「事実」で表す
ぜひ覚えておきたいのが、
「近い未来に実現できない」という表現は、
「事実」で言い換えることができるということです。
例えば、
もしもっと税金を払うなら、環境に役立つことができるかもしれない。
(近い未来に実現できない)↓
税金を増やさないので、いまだ私たちの社会はエコフレンドリーから程遠い。
(事実)↓
Because raising tax is difficult, our society is still far from environmental friendly.
このように、
「もし〜なら」という文は実際には仮定法過去を用いず、シンプルに「事実」を表現することの方が多いです。
「〜してもらってもいいですか?」
「〜となりますがいかがでしょう。」
など、
日本語は、非常に遠回しな表現が多い言語ですが、
英語の場合は逆で、
「事実」を率直に語る表現が多いです。
英語をアウトプットする際には、どちらが簡単か言うまでもないでしょう。
例えば、
- Maybe she will be here early.(多分、彼女は早く来るでしょう。)
- Our society is not environmental friendly.(私たちの社会は、エコではありません。)
など。
「もし〜ならば」という表現を使う時、まずは「事実」で表すことに慣れましょう。
最後に、
スピーキングやライティングで使う場合に限らず、
「もし〜ならば」には2種類あるということは、理解しておかなければなりません。
リーディングでは、
助動詞のcould, would, mightを見つけたら「仮定法だ!」と思って下さいね。
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