中3男子のリーディングと文法の授業を担当しています。
来年、彼はアメリカの高校に進学予定です。

日本の高校とはかなり異なっていて、アメリカでは、取る授業は自分で決めたりしなければならないとのこと。
今年4月から担当していますが、スピーキングもメキメキと力をつけています。

正直言うと、彼はあまりデキる生徒ではありませんでした。
おおざっぱにはできても応用ができないし、できないと言うよりはやる気があるようにも見えないのです。

しばらくは目も合わせてくれず、問いかけには「はぁ」とか「まぁ」とかしか言わないので、授業を聞いてるのか聞いてないのか分かりません。
とにかく、私の指示通りにやるのだけは嫌だ、ということだけは分かりました。

「反抗期か〜」と目を細めつつ、1ヶ月を過ぎたあたりから「これやってください」「次はこれです」のような指示出しはやめました。
代わりに、「一緒にやろう」に変えたのです。

反抗期の学生にとって「一緒にやろう」が有効だとは最初夢にも思いませんでしたが、スポーツをやっていること、それから兄弟の末っ子という理由で、過干渉になりすぎない楽しい授業を作ろうと思いました。

体の不調を訴えて病院に行くと、大概「お酒飲むとダメですよ」とか「毎日歩くのがいいですよ」とか言われ、身もふたもないような気持ちにさせられます。お酒だって飲みたいときには飲むし、運動だってやれる環境にあるなら毎日やってます。

うまく言えませんが、私は英語の問題が理解できない生徒さんに、「とにかく勉強しなきゃダメですよ」とだけ言うことは極力避けたいと考えています。
劣っている点を指摘されたお相手が、ハッピーな気持ちになる可能性は1%もないと思うからです。

言語だけじゃなく、文化も生活システムもすべて違う環境で、初めて親と離れて暮らすこちらの生徒さん。たくましく困難を乗り越え充実した生活を送るであろう彼に、3年後再会してみたいです。