英語会議とファシリテーション

アウトプット英語

ファシリテーターの仕事

オランダ人から来日しているプロのモデレーターさんの通訳をするため、某市役所を訪れました。

モデレーターという仕事は、市民と行政の間などに場の流れを作ってグループとグループをまとめたり、モデレーター育成のためのワークショップを行ったりするそうです。

 

モデレーターのような役割をする人を、日本ではファシリテーターと呼ぶことがあります。

ファシリテーターの場合、行政関連でなく、主に社内での意見を取りまとめます。

 

例えば、売り上げが伸び悩んでいる会社のマーケティング部には、マーケティング会議を取りまとめるファシリテーターがいます。

ファシリテーターは、一方的に「社内のコミュニケーションが足りないから。」などと決めつけるのではなく、あくまで中立な立場として客観的な見解にもとづき会議をファシリテートします。

必要なのは同情でなく、共感

大体の場合、「ファシリテーター=仕事を円滑に進める司会進行役」と考えて良いと思いますが、厳密に言うと、少し違います。

 

ファシリテーションについてよく分かる、ロジャー・シュワーツ著『ファシリテーター完全教本』によると、、、

ファシリテーターの基本価値 とは:

(1)確かな情報

(2)情報にもとづいた自由な選択

(3)内面的コミットメント

(4)共感       

だそうです。

 

ファシリテーションに詳しくなくても、(1)〜(3)は、なんとなく「まあそうでしょうね。」と分かります。

私としては、ここで注目すべきは、(4)の共感です。

 

ちょっと難しいけれど、「共に苦しむ」共感と、同情は違う。ということ。

「なるほど〜」と目からウロコが落ちる気持ちです。

 

ちなみに、企業や学校のグループ授業で英語を教えるとき、私もファシリテーターのようなことをしています。

ワークショップで司会進行したりするときも、ファシリテーターと似たことをやっています。

 

例えば、グループワークで授業についていけない生徒さんに、思わず同情をしてしまう。

しかし、そこは円滑に授業を進めるため、客観的に「ついていけない原因は何か?解決策は何か?」と考えなくてはなりません。

ファシリテーターの存在価値

ところで、多くのビジネスパーソンが、「英語のリモート会議で、思うように発言できない」という悩みを抱えています。

ほとんどの方が、「リスニングに問題があるんでしょうか?」と言います。

 

結論から言うと、リスニングとスピーキングの両方に問題がありますが、それだけではありません。

「日本人はミスを気にしすぎる」という問題もあるからです。

 

しかし、厳密に言うと「ミスを気にしすぎる」というよりは、「遠回しな日本語に慣れているため、率直さに欠ける」というほうが正しいかもしれません。

外国人からすると、「参加しているのに、なぜ何も言わず黙っているんだ?」とか「一体、何が言いたいんだ??」と不思議に感じる。

 

このような価値観の違いや、勘違いは、起こって当たり前。

なのですが、こんな場合、日本語と英語の文化の両方に通じているファシリテーターが一人いれば、会議は円滑に進行します。

 

参加者のみの会議は、話が一方的になりがちです。

そのため、客観的に場を取りしきり、かつ、共感を持って場を取りまとめるファシリテーターの存在は価値あるものだと思います。

とは言え、自立も大切

そうは言っても、ちょっとした打ち合わせに、ファシリテーターはいませんよね。

そんなときは、どうすればいいのでしょう?

 

思ったことをそのまま英語にしようとすると、文化の違いなどから、あまりうまくいきません。

ですので、時間内に考えをまとめ、英語でアウトプットするスピーキング練習が役立ちます。

 

真面目な人ほど「質問は答えで返すべき」と思っていますが、必ずしもそうではないのです。

速効性や即興力をつけるためにも、このようなスピーキング練習はとても良いエクササイズになると思います。

 

もちろん、基本的な英語力は必要ですし、リスニングも強化しなくてはならないでしょう。

リスニングを強化するには、やはりTOEIC®の教材を活用するのがオススメです。

TOEICのリスニングでは、100問中、せめて70問は正解したいものです。

 

このような練習や学習を続けることは、「英語は、何から始めればいいか分からない」という人にもおすすめです。

継続は力なり!

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