【IELTSライティング】時制と副詞の関係

動詞と副詞はいつもセット
「Many people visited New Zealand in 2019.」は過去形。
「Many people have visited New Zealand since 2007.」は現在完了形。
visited(過去形)もhave visited(現在完了形)も過去の出来事を表現することができますが、時制が違います。
「in 2019」や「since 2007」のように副詞が異なると、時制も異なるのです。
このように、「ライティングの時制が難しい!」という人は、時制は、『動詞+副詞』を意識をするようにします。
…とは言え、ライティングTask 1では、あまり時制は関係ないという話も?
というわけで、今回は、IELTSライティングと時制についてです。
ライティングTask 1の時制
IELTSライティングTask 1は、図表やマップの説明をライティングするタスクです。
時制は、基本的に現在形でOK。
現在形は事実を表す時制なので、データや研究結果と相性が良いのです。
ただし、自動詞・他動詞の知識も必要。
rise(上がる)とraise(〜を上げる)の違いなど、あやふやな人は危険です。
主にTask 1では自動詞を使いますので(上がる・増える・加わる等)、よく使う動詞の知識から増やすと良いでしょう。
『ブレーンストーミング→ライティング→チェック→修正』を、20分くらいで行います。
ライティングTask 2の時制
Task 1に対し、Task 2の時制は過去形が多いと思います。
Task 2では、経験をもとに、個人の意見をライティングするタスクだからです。
しかし、さらなるスコアアップを目指す人は、過去形だけでは不十分。
現在完了形や過去完了形、未来完了形など、レベルの高い時制も使えるとスコアアップを期待できます。
ただし、初級〜中級の人が無理やり難しい時制を使うことは、お勧めしません。
まずは、現在形・過去形・進行形など基本的な時制をミスなく使い、意味の通じるライティングを心がけて下さい。
Task 2に使える時間は、40分程度。
ブレーンストーミングに十分時間を使い(5〜10分ほど)、文章構成をしっかり練ってから、ライティングに取りかかります。
必ず確保『チェック→修正』タイム
ライティングのスコアが上がらない人は、よく「なぜライティングだけスコアが取れないか分からない!」とおっしゃいます。
そんな方は、文章を書くこと自体に時間がかかってしまい、『チェック→修正』の時間が取れていないんだと思います。
『チェック→修正』をしないと、せっかく書いた40分が一瞬でムダになってしまう可能性すらあります…
5W1Hを軸に客観的なブレーンストーミングを行い、ライティング後は、最後は必ず『チェック→修正』して、時制の使い方が適切か確認しましょう。
その際、「一点集中の意見」でなく、「前後を比べて説得力のある意見」を目指してチェックすると良いです。
例えば、、
Task 1:
△「ニュージーランドの観光客は、2020年4月に減った」(過去形)
◯「2020年4月まで順調に増えた観光客が、一気に減った」(過去完了形&過去形)
◯の方が説得力があり、結果的に、より複雑な時制を使うことになってスコアアップも期待できます。
余談ですが、順接と逆接の違いを正確に理解していない人も、意外と多いです。
(順接と逆接は、接続詞で表すことができます。)
もし順接と逆接を誤ると話の流れが真逆になり、ライティングの回答としては致命傷…
IELTSではライティングを少し早めに終え、必ず『チェック→修正』の時間を確保しましょう。