“数えられない名詞”とは?形のないものをどう捉えるか【TOEFL文法対策】

ライティングを勉強していて、「複数形の“s” がつく・つかないの違いは何?」「数えられる・数えられないの区別がややこしい」と思ったことはありませんか?

実はその理由は、英語という言語がものごとをどう区切っているかにあります。

英語では、ひとつひとつを数として意識できるものは数えられると捉えますが、
“全体でひとまとまりとしてとらえるもの”は、数えません。

今回は、数えられない名詞(不加算名詞)について見ていきましょう!

1. 「区切れない」ものは数えない

英語の名詞は、区切れないものは「数えられない名詞」と捉えます。

  • water(⽔) → ひとつずつ区切ることができません。
  • information(情報) → どこまでが1つなのかはっきりしません。
  • advice(助言) → 助言という行為そのものとしてまとめて扱います。

「日本語では、アドバイス“ひとつ”もらったって言うのに?」と思う人もいるかもしれません。

そこがまさに、英語と日本語の言語の違いです。

日本語では出来事などをひとつずつ数える感覚が強いですが、
英語では「助言」という概念そのものをまとめて指すため、数としては扱いません。

2. 「区切る」と捉えると数えられるようになる

ただし、区切りとして数えたいときは、別の名詞で区切りを作ることができます。

例)

  • a glass of water(コップ1杯の水)
  • a piece of information(1つの情報)
  • a piece of advice(1つの助言)

このように、数えられない名詞に「区切り」の単位を与えると、数として扱えるようになります。

TOEFL®ライティングでの注意点

TOEFL®ライティングでは、文法のミスが減点対象になることがあります。

これは公式採点基準の “Language Use(文法と語法の正確さ・多様さ)” に含まれ、
誤った名詞の使い方が続くと “Frequent or noticeable errors in structure or usage”(文法・用法の誤りが目立つ)としてスコアが下がる可能性があります。

このようなミスは非常に多いです:

✗ advices
✗ informations
✗ furnitures

※どれも数ではなく「量」でとらえる名詞なので、複数形にはできません。

正しい使い方)

  • I received a lot of advice from my teacher.(先生からたくさんのアドバイスをいただいた。)
  • There isn’t much information about this topic.(このトピックに関する情報はあまりない。)
  • I bought little furniture for my new apartment.(新しいアパートのために家具を少し買った。)

※“many / few” は数を表す語なので、数えられる名詞としか使えません。代わりに、 much / little など「量」を表す表現を使いましょう
“a lot of”はどちらにも使えます。

まとめ

日本語の考え方とは全く違いますが、無理につじつまを合わせようとせず、「英語ではそういう見方をする」と受け入れてしまうのが理解への一番の近道です。

  • “数えられない名詞”は、英語では全体としてとらえるものを指す
  • “数”ではなく、として扱うのもポイント
  • “a piece of advice” のように「区切り」をつければ数えられる。

TOEFLライティングでは “Language Use(文法と語法の正確さ・多様さ)” に引っかかり減点対象になる可能性があります。英語と日本語の発想の違いに気をつけて、正確で自然な英文を書けるようになりましょう!

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