2種類の接続詞that ―内容をつなぐthatと同格のthat【TOEFL読解対策】

TOEFL®で一番ややこしい“that”を整理しよう
TOEFLを勉強していると、
「このthat、何のthat?」
と感じたことはありませんか?
「接続詞のthat」「同格のthat」「関係代名詞that」など――英文を読んでいると、あちこちにthatが出てきます。そして、説明を聞けば聞くほど、かえって混乱してしまうという人も多いはずです。
実はthatは、文の中で“何をつないでいるか?”によって役割が変わるだけ。仕組みを整理してしまえば、リーディングでもリスニングでも文構造がぐっと見えやすくなります。
このシリーズでは、TOEFLで頻出するthatの使い方を、
「2種類の接続詞that」→「関係代名詞that」→「2種類の接続詞thatと関係代名詞thatとの違い」へと順に整理していきます。
今回は、最初の混乱ポイント「2種類の接続詞that」の違いを見ていきましょう!
1. 「内容をつなぐthat」
まず1つ目は、基本的な接続詞that。
動詞のあとに来て、「~ということ」と内容をつなぐ働きをします。
例文)
- I think that he is honest.(彼は正直だと思う。)
- She said that she would come.(彼女は来ると言った。)
ここでは、 that節(that+続く節)全体が動詞の目的語になっています。
「think」「say」などの動詞が表す内容を補う形です。
※このタイプは、会話では、thatを省略できるのが特徴です。
→ 例:I think he is honest.
2. 「同格のthat」
2つ目の同格のthatも「接続詞」ですが、つなぐのは名詞です。
名詞の内容を説明する形で、「~という名詞」と訳されます。
例文)
- The fact that he is honest surprised me.(彼が正直だという事実が、私を驚かせた。)
ここでは、that節(that+続く節)は「fact」という名詞の内容を説明しています。
※関係代名詞のthatと間違えやすいので注意。
2つの接続詞”that”の違い
●前に来る語:
- 内容をつなぐthat → 動詞
- 同格のthat → 名詞
●節の役割:
- 内容をつなぐthat → 動詞の内容をつなぐ
- 同格のthat → 名詞の内容を説明する
●thatを省略できるか:
- 内容をつなぐthat → できる
- 同格のthat → できない
●例:
- 内容をつなぐthat → I know (that) she is right.
- 同格のthat → the idea that she is right
TOEFLでよく出る「同格that」の構文
TOEFLのリーディングでは、次のような表現が頻出します。
- the fact that ~
- the idea that ~
- the possibility that ~
- the belief that ~
- the evidence that ~
これらのthatは、すべて「同格のthat」です。
名詞の内容を補う名詞+that節のセットで覚えておくと、長文でも文構造をつかみやすくなります。
まとめ
- どちらのthatも「接続詞」!
- 違うのは、「何と何をつないでいるか」
- 動詞+that節 → 内容をつなぐthat
- 名詞+that節 → 同格のthat(名詞内容を説明) - thatの前が動詞なら“内容をつなぐthat”、名詞なら“同格のthat”
接続詞のthatは、何と何をつないでいるかを意識するだけで、TOEFLの英文の構造がぐっとわかりやすくなります。混乱しやすいthatの使い方を整理し、一緒に理解を深めましょう!
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