関係代名詞thatと接続詞thatの違い【TOEFL文法対策】

英文を読んでいると、あちこちにthatが出てきます。説明を聞けば聞くほど、かえって混乱してしまうという人も多いはずです。
前回は「接続詞のthat(動詞をつなぐ/名詞をつなぐ同格)」を整理しました。今回は、関係代名詞のthat に焦点を当て、接続詞のthatとの違いを説明します。
このポイントを押さえると、文法問題はもちろん、長文読解でも文の構造を迷わず理解できるようになります。今回は、「関係代名詞that」と「接続詞that」の違いを見ていきましょう!
1. 「関係代名詞that」とは?
関係代名詞のthatは、「前の名詞を説明する節(修飾節)」を作ります。
特徴は、節の中でthatが主語や目的語として使われる 点です。
例文)
- The first book that I bought was interesting.(私が初めて買った本は面白かった。)
→ thatは目的語として使われている
ここで that I bought は前にある「the first book」を説明しており、thatは節の中で 目的語 として働いています。
補足)
I bought the first book.
+ The first book was interesting.
→ The first book that I bought was interesting.
2. 「接続詞that」との違い
関係代名詞thatと、前回学んだ接続詞のthatは、文の中での役割が大きく異なります。
●動詞をつなぐ接続詞that:
- 前に来る語→ 動詞
- 節の役割→ 動詞の内容をつなぐ
- thatの文中での役割→ なし
- 例文:I think (that) she is right.
●名詞をつなぐ同格の接続詞that:
- 前に来る語→ 名詞
- 節の役割→ 名詞の内容を説明
- thatの文中での役割→ なし
- 例文:I found the fact that she was right.
●関係代名詞のthat:
- 前に来る語→ 名詞(「先行詞」と呼ぶ)
- 節の役割→ 名詞を修飾
- thatの文中での役割→ 節の中で主語 or 目的語になる
- 例文:The first book that I bought was interesting.
※ポイント:
接続詞のthat → 節の中でthatは文の中で役割を持たない
関係代名詞that → 節の中でthatが主語や目的語として働く
TOEFL®での注意点
英文に名詞+that節を見つけた時、
- 「同格の接続詞that」なのか?
- 「関係代名詞that」なのか?
を見分けることが大切です。
見分けるポイント
節の中でthatが役割を持つか確認:
- 関係代名詞that→ 持つ(主語/目的語の役割)
- 同格の接続詞that→ 持たない
例文)
- 関係代名詞that
The first book that I bought was interesting.
→ thatは節の中で目的語として働いています。 - 同格のthat
I found the fact that she was right.(彼女が正しいという事実が分かった。)
→ that節は「fact」の内容を補足するだけで、節の中で役割は持ちません。
まとめ
関係代名詞thatは、名詞を説明する節の中で主語や目的語として働く点がポイントです。
接続詞のthat(動詞をつなぐ/同格)としっかり区別し、文構造を正確に把握できるように、一緒に整理し、理解を深めましょう!
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