副詞を制する者が英文を制す!見落とされがちなポイント【TOEFL文法対策】

文法の勉強で、「副詞」は後回しにされがちです。
名詞・動詞・形容詞のように「形」「位置」がはっきりしていないため、理解が曖昧なままになっている人も多いのではないでしょうか?
しかし、TOEFL®テストでは、副詞の理解が読解・リスニング・ライティング・スピーキングすべてに関わります。
今回は「副詞って何?」「どんな働きをするの?」を、TOEFLの観点から見ていきましょう。
1. 副詞は「どう」「どこで」「いつ」「どのくらい」を説明する言葉
副詞は、動詞・形容詞・他の副詞・文全体を修飾します。
つまり、主語や名詞を説明する形容詞とは違い、動きや状態を詳しく説明する役割があります。
例文)
- She runs quickly.(彼女は速く走る。)
→ 動詞 runs を修飾 - It’s very cold today.(今日はとても寒い。)
→ 形容詞 cold を修飾 - He speaks too slowly.(彼は話すのが遅すぎる。)
→ 副詞 slowly を修飾 - Fortunately, I passed the test.(幸運にもテストに合格した。)
→ 文全体 I passed the test.を修飾
※TOEFLのリーディングでは、こうした副詞の意味を取り違えると文意の解釈がまったく逆になることもあるので注意が必要です。
2. 副詞が変える「文のニュアンス」
TOEFLのライティングやスピーキングでは、副詞を使うことで説得力や柔らかさを出すことができます。
例文)
- The result is probably caused by environmental factors.
「たぶん~によって」→ 控えめな主張 - The result is clearly shown in the data.
「明確に示されている」→ 客観的で論理的
このように「確実」「推測」「程度」「頻度」など、語調のコントロールができるのも副詞の働きです。
3. TOEFLで注意すべき副詞の位置
英文では、副詞の位置によって意味が変わることがあります。
特に「only」「even」「just」「almost」などは要注意です。
例文)
- She only understood the question.(彼女は理解しただけで、答えられなかった。)
→ 動詞 understood を修飾 - Only she understood the question.(彼女だけが理解した。)
→ 名詞 sheを修飾
※通常、副詞は名詞を修飾できませんが、
「only」「even」「just」「almost」などの限定・強調を表す副詞は特別です。
名詞句・動詞句・前置詞句など、いろいろな要素を修飾できます。
4. TOEFL読解での実践ポイント
長文中に副詞が登場したら、「何を修飾しているか」を瞬時に判断することが重要です。
副詞は文の中で筆者の主張を限定・補足・強調する役割を持っているため、そこを見落とすと重要な主張を誤解してしまうことになります。
例文)
- The results partly support the hypothesis.(その結果は仮説を部分的に支持している。)
→ 完全に賛成というわけではない
※この「partly(部分的 )」という副詞が、筆者の主張を表す重要な鍵になります。
まとめ
副詞は、目立たないけれど英文のニュアンスを決める重要なパーツです。
TOEFLでは、単語の意味よりも、「修飾の関係」と「文意への影響」を意識しましょう。
副詞は、
- 動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾できる
- 位置によって意味が変わる
- 主張の強弱をコントロールする
副詞を読み解く力がつくと、TOEFLの文が一段とクリアに見えてきます。文のニュアンスを意識して、TOEFLの読解力を一歩深めていきましょう!
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