【中級】英語アウトプットのための異文化理解

トラブルなくす異文化理解

数年前、エリン・メイヤー著『異文化理解力』を読みました。
この本は日本語でも出版され、ベストセラーとなりました。

エリン・メイヤー氏は、フランス・シンガポール・アブダビにあるINSEADというビジネススクールで教授を務めるアメリカ人です。

「ビジネスパートナーの出身国や文化の違いを考えながら行動し、異文化間でよく起こる仕事上のトラブルをなくしていこう」といった趣旨の内容で、世界で活躍する日本人のバイブル的な本になっているとのこと。

この本を読んで興味深かったのが、我々日本人にとってなじみの深い、日本文化とアメリカ文化の分類の違いです。

●日本は、、、
「言葉の裏が多い(ハイ・コンテクスト)で、間接的なネガティブなフィードバックをする」

●アメリカは、、、
「言葉の裏が少ない(ロー・コンテクスト)で、直接的なネガティブなフィードバックをする」

このように、”言葉の裏”と”間接さ”が際立つ日本に対し、”言葉の表”と”直接さ”が際立つアメリカ。

完全に、真逆です。

確かに、日本人にとって、アメリカ人の言うことは率直すぎるように感じます。
トランプ大統領の発言など、「そんなに率直でいいの?」と心配になります。

私自身、アメリカ留学直後、現地の人たちとのコミュニケーションに苦労したのですが、その原因はここにあったのかもしれません。

英語は良くも悪くも”率直”

ところで、日本人にとって、仕事や学校の成績は、「良い」のが当たり前です。
そして、「普通」と「悪い」には、あまり差がないように思えます。

また、たとえ「良い」であっても、あまり人を褒めたりすることはありません。
それは、親や学校の先生にも言えると思います。

一方で、直接的にネガティブなことを言うことも、あまりありません。

日本語では、「それはどうなのかな〜。」とか、「ちゃんと振る舞いましょう。」と言うにとどまる範囲の表現になります。

日本では、「あなたはここがダメだけど、こうすれば良くなる!」という直接的な話は、あまり好まれないと思いませんか?

しかし、エリン・メイヤー氏によると、アメリカ人はビジネスについてフィードバックをするとき、ネガティヴなことは率直に言います。

同時に、褒められるところは褒めて、しっかりと改善点を言うのです。

アメリカ以外の英語圏の国々においても、”言葉の表”と”直接さ”はだいたい共通のようで、日本とは、ほぼ真逆に位置するようです。

私の経験から言うと、元同僚(外国人)の”言葉の表”と”直接さ”に関しては「ただの愚痴じゃん!」と思うときもありましたが、「じゃあ、あなたはどうしたいの?」と率直に聞けば、自身の考える改善点をすらすらあげてくれました。

文化の違いから語学にアプローチ

このように、日本人が英語でアウトプットするとき、”言葉の表”と”直接さ”というハードルがあることが分かります。

以前から、日本人が英語のアウトプットが苦手なのは、「学校で単語の暗記と文法学習ばかりしているからだ。」と言われていました。

しかし、決してそれだけではないのです。

この著書を読んで分かることは、「外国の文化をちゃんと理解することこそが、円滑なビジネスをする上で役立つ能力になる得る」ということです。

流ちょうに英語でアウトプットできるようになるには、もちろん英語学習自体も大切ですが、”言葉の表”でアウトプットする”率直さ”こそが、もっとも大切なことだと言っても過言ではないでしょう。

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