都内の私立高校で、英検対策の集中授業がありました。
ゴールデンウィークにも担当したクラスですが、今回の学生さんは、6月に受験した英検に落ちてしまった生徒さんです。

なんだか、授業初日に私を見る目がやたら厳しい。「はいはい、英語の先生が来たよ」といった雰囲気でフレンドリーな生徒は1人もおらず、前回のクラスとは全く違った雰囲気でした。

ところで、学生が授業中に話を聞かない理由としては、だいたいこの3点のうちどれかです。

1. 授業を聞いても分からない
2. ただただ落ち着き・集中力がない
3. 先生の話がつまらない

そういった生徒が授業中に見せる態度の典型的なものとしては、こんな感じです。

1のタイプ. 授業に遅れて来る、机に伏して寝に入る
2のタイプ. 友達にちょっかいを出す、おしゃべりをする
3のタイプ. 他の授業の宿題など別のことをする、辞書を引く、解答を見る

「わからないから授業をきちんと聞こう」という生徒は前回の受験で全員合格し、今回、上の級のクラスに入りました。

今回担当した学生は、やっと高校受験が終わって入った学校にも慣れてきて、中間テスト終わって期末テスト終わって、夏休みかと思いきや英検対策講座。
しかも、前回の授業と同じ級の対策授業。使う問題集も同じだし、ただでさえ生徒は飽きています。

落ちこぼれ経験のある私は同情の気持ちがふつふつと沸く中、なるべく自己投影しないため、気分転換に休み時間生徒と話をしてみました。授業中寝ていた子たちです。

すると、シンプルに「どうせ授業なんかダルい」といった様子です。

小さい頃から勉強を頑張ってきて、志望校に入学した途端に挫折を味わうという厳しい現実。

エリート校や中高一貫校にも落ちこぼれは確実にいるんだと思いました。
そして、「だよね。私もそうだった」と言うわけにもいかず、そんなことがこの時代にも繰り返されていることを目の当たりにしながらなんと無力な自分。。

そんな時の授業はというと、英語とは関係ない話をするようにしています。
テレビの話、部活の話、それからゲームの話。

そして、生徒自身が実践できることだけに多くの時間を割くようにしています。

文法の解説などは、生徒は自分ではできません。
ですが、ノートをきれいにまとめたり、解答の該当ページにアンダーラインを引きながらじっくりと読むことは実践できます。

英語の授業が苦手な学生は、「人の話を聞く」とか「何かを読む」とか、ただ「机に座ってじっとしている」とかいうことが苦手なんだと思うのです。
そして、自分にそう思わせる先生や親が悪いと思っている。

「毎日コツコツやりなさいよ」とか「やればできるんだから」とか「先生の言うことをやってれば大丈夫」とか、無責任に言うからです。
当の学生たちは、「それができなくて悩んでるんだよ!」と声を大にして言いたいことでしょう。

もし先生が授業で細かく分かりやすい説明したしても、生徒本人が実際に本番で力を発揮できないことには、残念ながらそれは無意味だと思います。
授業を理解する以外に、生徒ができるようにならねばいけないことはホントいっぱいあるはずだと思うのです。

自分でも「まだまだだなぁ・・・」と思いつつ集中講座は終了しました。

ただ、初日の生徒と最終日の生徒の顔つきがなんだか変わって見えたような・・・
・・・気のせいでしょうか?